凍

本を読む余裕が出てきたので、まとめてAmazonに発注した中の1冊。山と渓谷3月号の「山野井泰史 特集」に感化されて買ってみた。仕事帰りのドトールマクドナルドで一気に読んでしまった。
2002年ヒマラヤ・ギャチュンカン北東壁の登頂後、悪天候の中の壮絶なクライムダウンを生き抜いた、山野井泰史・妙子の実録。ビバーク中の雪崩、酸素不足による視力低下、凍傷など、およそ考えうる最悪のケースの組み合わせ。写真が一枚もないのにすごい迫力。おもわず店で声が出そうになった。
しかし、冷静に考えると「そこまでしてあなた、山に登りたいですか?」という気もしないではない。両手の指がなくなって重度の障害者に認定されても、しばらくたつとクライミングに出かけるわけだから、まあよっぽど好きじゃないとできない芸当でしょうが。それにしてもすごい夫婦。