クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

NHKのドラマの再放送に触発されて読んでみた。題名で想像していたのとは違って、JAL123便墜落事故を追う群馬の新聞社のお話なのである。電車の中とドトールミスドで一気に読む。過去の功名にこだわるもの、せっかくの取材をつぶされる者、部署間の縄張り争い等、盛りだくさんである。携帯が使えない頃の「関東のチベット」群馬・上野村と、前橋との距離感が面白い。今でさえ遠い上野村がさらに遠く感じる。
ドラマから小説を読み出したので、読みながらどうしても佐藤浩市の顔が頭から抜けない。赤井英和も気持ち悪い標準語を話している。「赤井英和が谷川を登っている絵」というのも想像できない。ただ県警キャップの佐山さんはハマリ役だった。ああ、先週の後半見逃したのが悔やまれる。