リカンベントでユーラシア横断の人のその後

間寛平アースマラソンでいったいどういうコースを走るんだろうと調べていて、それはどうやらまだ非公開らしいとわかったのだが、自転車で似たようなルートを走ろうとしていた人がいたなというわけで過去の日記で書いた Robert Thomson のページを見直したら、しばらく見ない間にえらいことになってる。
参考: 公式ページ http://www.14degrees.org/en
彼はニュージーランドの人で、もともと日本(九州)で学校の契約職員をしていた*1
その彼が 3年前の2006年6月に "14度の旅" というリカンベント旅行に出発、福岡からイギリスを目指す旅に出た*2。韓国、中国(ウルムチまでは鉄路)、カザフ、キルギスなど中央アジアの国々を通過して無事 2007年4月にはスイスまで到達している。
しかしここでクライミングしてみたり、MTBに乗ったりと、自転車の旅に迷いが生じたらしい。2007年6月になぜか故国ニュージーランドリカンベントを送り返してしまい、彼はスケボーに乗って新たな旅に出る*3
スケボーに乗ってスイスを出発しイギリスまで到達、ここから船で海を渡り、2007年12月アメリカ・フロリダから再びスケボーに乗りアメリカ横断を開始、2008年4月に西海岸カリフォルニアまで到達している(4500kmのスケボーの旅はギネス記録を超えたらしい。現在申請中とのこと)
さらに(そこでやめとけばいいのに)2006年のリカンベントの旅では大半を鉄道でショートカットした中国に再び上陸、2008年4月にカザフとの国境 Korgos まで鉄道で移動した後、そこから上海を目指してスケボーで移動*4、途中、厳しい取り締まりで香港へビザ申請するためだけに鉄道で往復するなどの時間ロスがありながらも2008年9月に無事上海に到着している。
2年間でリカンベントとスケボー合わせて約20000kmの移動。そのうちスケボーでの移動は10000km以上あって、はたしてどこまでがギネス記録になるのやら。現在はニュージーランドに戻っている様子。旅の本を出すとか出さないとか。
最終的なルート http://www.14degrees.org/en/?page_id=23
Youtube 動画 http://jp.youtube.com/user/14degrees
Flickr 写真 http://www.flickr.com/photos/14degrees

*1:彼のプロフィールを参照。Youtube にも流暢な日本語の解説動画を挙げている。

*2:14度というのは「福岡からロンドンまで。考え出したルートが北緯38度から52度の間(14度)にある」ということに由来するらしい。日本語のルート解説を参照

*3:スケボー出発時のブログエントリ http://www.14degrees.org/en/?p=346

*4:中国・カザフ国境出発時のエントリ http://www.14degrees.org/en/?p=625