ひたすら本読み

秋から3並列で動いていた仕事もめでたく納期を迎えまして、ひたすら本読み。我々の業界のちょっとしたいい季節です。仕事終わりに慢喫とかマックとかを彷徨い歩く毎日。だれか新宿界隈のいい喫茶店を教えてください。
最近読んだ本。

シーボルト事件に関連して国外流出した当時の日本地図に興味があって買った一冊。間宮林蔵は「間宮海峡」の発見者として有名ですが、樺太だけではなくその後大陸(当時は清)に渡ってアムール川を遡上したこともあったらしい。林蔵の紹介というよりは「冒険家」である著者自身の冒険記録がメインに据えられてて、前半がサハリン訪問記、後半はハバロフスクから船で逆向きに足跡をたどった冒険の記録。まあ仕事とは全く関係ない。
ひたすら珍道中。あまりロシア語が堪能でない著者は、アムール川では翻訳機片手に現地の方と旅の費用交渉から始まって、他の船の船長とウォッカで宴会開いてガソリン給油交渉したりとか、便所がないので外で用を足そうとすると蚊が大群で攻めてくるし、果ては船がエンジン故障になってスコップを櫓にしてすすんだり。死にかけそうになっているのに笑える。所々、林蔵の旅をオーバーラップさせて「江戸時代の旅を追体験!」と主張しているあたり、どう考えても無理があるのだが許したくなるのはなぜだろう。
こんな近い国の、このどうしようもない距離感。しかもすげー寒そう。鮭がたくさん食べられるのが救いかもわからない。チャリでは、無理か、、