台湾の林道事情

4月30日、台北近郊の烏来から宜蘭に抜ける桶後越嶺古道を突破したくて、宜蘭に向かって走っていたら、古道の入り口のゲートに監視員がいて通せんぼを食らった。彼の許可さえ下りれば通れるのだが「GPSは持ってるのか」「電話は持ってるか」「その登山地図は古いぞ」と散々理屈を並べて許可してくれなかった。曰く「過去にもこの山で外国人が遭難した。あなた方のようなお客様を簡単に死なせるわけにはいかない」と。古道といってもほとんどダートで、担ぎが3kmくらいの「お手軽コース」と考えていたのでここまで口うるさく言われるとは思わなかった。しかし時間も語学力も(彼の言うところの)装備も足らないし、仕方なく撤退することにした。

台湾の林道(登山道)には入山許可証(入山證)が必要な箇所がいくつかあって、そのような林道の入り口には許可書をチェックするポイントがあり、地図には「檢査哨」と書かれている。
入山證には「甲種」「乙種」の2タイプがある。甲種入山證は3000mを越える山(とそのアプローチ)への立入許可書で、外国人が入手する場合は台湾人のガイドが必要となり、台湾に知り合いでもいない限り取得は難しい。乙種は甲種と違って入山時にチェックポイントで入山料(20元)を支払えば外国人でも突破可能である。と、少なくとも台北の登山店ではそう聞いた。

台湾の人たちの登山に対する意識が高いというのは確かなのだろう。けれども外国人に対してそこまでガチガチにルールで縛るというのはいかがなものか。時間の都合1箇所しか行ってないので、他の場所での状況は不明。もっと正確な情報をお持ちの方、教えていただけると助かります。
ちなみに登山地図は、台北車站の近くにある「登山友」で手に入ります。
http://www.tingsaniou.com.tw/index_01.html