会津・逃避行

月曜日。有休取れたので本読みの日にしようかと思ったけれど「至急!」みたいな不吉なメールが飛んできていたので、思いつきで福島に逃げる。道路の雪はすっかり融けているみたいですが、チャリなしでレンタカー旅行。男一人で超軟弱な逃避行です。たぶんどんどん軟弱になります

まずは裏磐梯五色沼へ。複数の沼をめぐる4km弱の散策路があり、片道1時間。一方に車を置いてバスで戻ってこれば、2時間くらいでひと巡り。ブルー〜エメラルドグリーンといったあたりの色を発する沼は、とても神秘な感があります。それと周囲の朽ち果てた松並木との妙なギャップが面白い。明治の磐梯山の噴火で荒れ果てたこの地に植林したものらしい。
まだ若干残雪があって、散策路は所々ドロドロ。そんな道を普通の恰好で歩いている人もちらほら。桟道でもつけるとだいぶ歩きやすいのかも、と思ったりする。

磐梯山をぬけて会津若松へ。じいさんばあさんに混じって、飯盛山の白虎隊の墓所へ。自害したのはほとんど高校生になるかならないかくらいの年齢の人たちであったというから悲しい話です。まあ、そんな墓をバックに記念撮影をとる方々も多いわけですが。もうちょっと場所を考えましょう。

他にも幕末に関する墓所は若松には多くて、近藤勇の墓があったりします。飯盛山から南に1kmあたりにその墓があります。東京にも墓がありますが、こちらは斎藤一が尽力して建てた物らしい。墓が複数?どういうこと? ちょっと胡散臭い気もするが... 月曜ということもあって人は自分のほかに一人だけ。随分な山の中にありますが、取り立てて見るべくもない普通の墓です。隣は土方歳三の慰霊塔。

最後は桜の名所、鶴ヶ城。どこを向いても「天地人」「天地人」の嵐。おお、それで人がいっぱい来てるのね。蒲生氏郷の後、わずかな期間ながら上杉景勝会津を治めていたとのこと。上杉家は越後から米沢に直接行ったものだと思ってたので、これは肩透かし。直江状の写しとか、直江兼続が使ったとされる甲冑とかありました。まあ、この辺りは米沢には勝てないわけですが。

ええと、肝心の桜は、大変な強風でほとんど吹き飛んでしまいました... 小さい子たちが吹き飛んだ桜の花びらをわーいって舞い上げて遊んでました。それを写真に撮る大人たち。もう砂ぼこりも舞って花見どころじゃなかった。残念でした。