バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル2010

sed2010-10-10

バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバルに行ってきました。大崎会場。
一昨年辺りから、周囲で何度か話題になっていて、去年まではお呼ばれしてたのに色々あっていけなかったりしてたのだけど、土曜の天気の悪い中、思い付きで行ってみた。(10/9 18:00〜 のプログラムA)
直前に行ったら「当日券完売しました」とかいわれて、参ったなという感じだったけど、敗者復活の列に並んでたらあっさり入れた。
観客層は、20〜30歳がメインでとても若い。ノリもとても良い人たちでした。内容は非常にクオリティ高いものばかりなのだけど、5本立てで3時間たっぷりあって、正直しんどい。椅子に座ってみるより、酒でも飲みながらみんなでワイワイみたい感じ。乗鞍や上賀茂神社とか屋外でやるのは、そういう意味もあるのかもしれない。

実は一番盛り上がったのは、プログラムBでやる「人間ウォータースライダー」の10秒ダイジェストだったりして。
http://www.youtube.com/watch?v=lkwh4ZaxHIA

以下ダイジェスト。

■ Deep
日本人製作者による、ニセコのパウダーを攻めるスキーヤー映像集。たった3分なのですが、クオリティ高い。クレジットには Daisuke Sasaki さんも含まれてました。

■ Africa Revolution Tour
マダガスカルの川と、白ナイルをカヤックで下る人達。「なに、サイクロンがくる? そいつは楽しみだ!」とか、「この先、カヤックには向いてないかもしれないね」と楽しそうに語る彼ら。
映像に出る川の暴れ具合がおかしい。「ボートがひっくり返ったんで、必死で泳いでたら、そこにカバが!カバが!」ってもう必死です。ならどうしてそんな危険なところを行くんだ君らは。
落差20〜30mはあろうかという滝のあるラインを楽しそうにつないでいきます。こんなの本当に大丈夫かしら、と帰ってしらべてみたら、「滝落ち」ってジャンルがあるのね。生きて帰ってください。
Trailer: http://www.youtube.com/watch?v=grDAdY-GIz4

■ First Ascent: Alone on the Wall
Alex Honnold さんによる、フリーソロクラミング2本。フリーソロなんで、もちろんノーロープです。1手間違ったら墜落死。ちょっと見てる方がしんどい。心臓によろしくない。
特に2本目が狂っていて、ヨセミテ「レギュラー・ノースウェストルート」は、パンフレットによると5.12a 23ピッチ。核心で次の一手を迷っているあたりがちょっと見てられない。
見た目、どこでもいそうな人が繰り出す超人的な技。となりのねーちゃんがひたすら手のひらの汗ぬぐってた。
Trailer: http://www.youtube.com/watch?v=7I68kigg2TI

■ Ten - A Cameraman's Tale
冒頭から追悼文で始まるフリーライドスキー・スノボの映像集。うますぎ。山全体が崩れるような雪崩のなかを必死で逃げる映像は圧巻です。登場人物の顔が真剣すぎてマジで笑えない。
滑走中の事故で下半身不随になった人が、チェアスキーでまた山に戻っていくとか、信じられない馬鹿がたくさん登場。
Trailer: http://www.youtube.com/watch?v=Xz2GrtCiTCg

■ Finding Farley
「ファーレイを探して」という題。ファーレイ・モウワットさんはバンフのある本国カナダでは、有名な(環境保護系の)作家ですが、原住民と会ったとか、オオカミの巣に近づいたとか、正直あり得ない記述が多くて、批判の多い作家でもあるらしい。
そんな彼の足跡を、家族3人手漕ぎボートでたどるという、とてもほのぼのした旅のビデオ。2才の息子が無邪気でかわいい。激しい映像が続いた後で、会場もほっとした空気が流れます。本国でグランプリを取ったのは、作家の検証どうこういうより、ほのぼの感にやられた面が強いのではと思ったり。
Trailer: http://www.youtube.com/watch?v=5Q0xAK6BK9o