バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル2011

sed2011-10-10

体育の日の3連休は大抵天気もいいので、大崎でやるバンフ・フィルムフェスは知らない間に終わってたりするのですが、今年はチャリがMTB・レーサーともにぶっ壊れて、色々予定を練っていたのがパァに。というわけで天気の悪かった去年に引き続いて今年も最終日に大崎に行くことに。晴れ間があっさりと大崎で過ぎていく。ま、いいか。

11時過ぎに大崎パタゴニアに行ったら当日券はまだ余っていて、セット券を購入。昼過ぎから夜までの長丁場は疲れるのですが頑張って見ました。特に好きだったのは次の2本。

◆ Eastern Rises
イギリスの釣りキチ達が、カムチャッカ半島で大物を釣りに行くというドキュメンタリー。ソ連時代から国防の観点から開発が制限されていたため人跡未踏な場所がとても多く、ヘリコプターで少しアプローチするだけで巨大な魚がたくさん釣れるらしい。自然が豊かというだけにルアーを投げ込むその映像がとてもきれい!そんな辺鄙な土地で「カムチャッカ版ビッグフットをみた」というフェイク映像を撮るためだけに着ぐるみを持って行くという仕込みよう、大好きです。釣り好き達がルアーを投げ込む顔がもう本当に楽しそうでいいね。行ってみたい。
Trailer: http://www.youtube.com/watch?v=yignZc2JtoE

◆ A Life Ascending
カナダのスキーガイド Ruedi Beglinger の生き方を追ったドキュメンタリー。過去7人が死亡する事故を起こした際、周囲から非難の言葉を浴びせられながらも、その状況を乗り越えて今なおガイドとして淡々と毎日を乗り越える。黙々と弱層テストを実施し、ツアー参加者に雪崩の対処法を指示する、本当に真面目なその人が、「あの時、あの場所で、また同じ状況になったとしたら、今の自分は本当に違う判断をできただろうか?」と今でもずっと自分自身に問う姿からは、ある意味自然の無情さが伝わってくる。

そうまでしてガイドを続けるっていうのが、本当に芯が強いというかすごいというか。住み込みで山荘を一緒に切り盛りしている奥さんや娘さんたちに本当に愛されているからこそ、ここまで来ているんだなという感じがすごい伝わってくる。本当にカナダの山きれいだしいいなぁ。いい一本でした。
Trailer: http://www.youtube.com/watch?v=gTwXGoolflk

個人的には、タスマン海をシーカヤックで横断する"Crossing the Ditch"を期待して行ったのですが、巨大なキャビンにソーラーパネルや自動水濾過機装備とか余りにもゴテゴテで、それは分かっていた話なのだけれど、やはりシーカヤックと言い張るにはどうなんだろうという気がした。去年のAndrew McAuleyさんの"Solo"では、ほぼ純粋なシーカヤックで同じルートを目指して達成直前まで行っていたわけで、なんとなくそちらの肩を持ちたくなる。シーカヤック欲しいと思っているところなので、この辺はちょっと毒された意見かもしれないけど。

他にもUeli Steckのアイガー北壁スピードクライミングとか、塩湖サイクリング、鍾乳洞がすごいきれいなケイビングの映像とか、なかなかおもしろかった。すべてに共通しているテーマは「やりたいことをあきらめずにやってみよう」というところ。なんとなくそういうメッセージで背中を押してもらった感じがする。少し元気でた。ありがとう。

公式サイト http://www.banff.jp/