気象予報士 受験3回目(平成23年度 第2回)

気象予報士試験、通算3回目。1回目で学科は合格していて、学科免除となる最後の回。今回落ちたらまた学科からやり直し。頑張らないと。というわけで受けてきました。少しは経験値あがって、過去問も割とやったので、すこしは感想らしいものもかけるかしら。調子に乗って色々書いてみますが、間違ってたらごめんなさい。

今年の実技はどうやら2010年からの出題らしい。おなじみの温帯低気圧は今年は出題なし。
実技Iは2010年12月31日の冬型の気圧配置からの出題。山陰で記録的な大雪になり、境港あたりでは係留してあった漁船に雪が積もり転覆したりしたのは記憶に新しいところ。問題の方は、JPCZを風のシアから分析した後で山陰での降雪との関連をチェック。山陰地方の上層に暖かい空気が入り込んだために雪の密度が上がったということを降水量・降雪量から計算するもので、なるほど重たい雪が被害を大きくしたのねという、後から考えると非常に勉強になるお題。しかし、ちょっと計算量が多くて時間が足らなかった…。他の方々もおのおの苦しんでいた様子。終わった後で「意味わかんねーよ、この問題」とか色々悲鳴が。ちょっと盛りだくさんな実技I。
と書いてから、シアラインを途中までしか引っ張ってないことに気がついた。JPCZにとらわれすぎた。あほか…。

実技IIは2010年8月に接近した台風4号でいいのかな。台風の接近と同時に寒冷低気圧が同時に接近し、さらに四国の南に天気図に現れない渦が現れるという非常に珍しい事例。ちなみに前回台風が出題されたのは第33回の実技I(自分が受け始めた前年の試験)で、この時の問題も台風と寒冷渦のセット。問題集にも「珍しい事例」と書いてある。「え、8月の台風っていつのだろ?」と思ったくらいでほとんど記憶もなくて、顕著な被害が出た事例というよりは色んな課題を出しやすい出題者側に都合のいい事例を引っ張ってきたというのが正しいのかな、というのは言いすぎですか。当方東京在住で、この年の夏は「ただただ暑かった」という記憶しかなく、こんなことあったっけ… という感じ。問題は一部出題意図がよくわかんないところがあったけど、設問数としては適量か。

ちょっと問題数が多い実技Iと、やや事例として変化球気味の実技IIの組み合わせで、今回は平均点低めか。なんとか7割は取れた気がするので、ボーダーが70%を下回ってくれたらなんとか活路はあるかも。たのむよー。

いずれにせよ比較的近年の事例から出題されるという最近の傾向は健在で、今後来るとすれば2010年の奄美の豪雨とか、2011年の台風とか、それこそ現在進行形の豪雪被害は要チェックかもしれない。なかなか受からないのは悔しいが毎回色々勉強になる試験だったりします。

皆様、お疲れ様でした。

【追記 2012/03/11】落ちました…。またリベンジします。