タシディン〜ガントク (5/3〜4)

2012西ベンガル〜シッキム 目次

朝一、目を覚ましてから徒歩でタシディン・ゴンパへ。写真は途中の参道。竹林が参道脇に鬱蒼と生い茂っていて、石清水八幡宮みたい。個人的にはチベット仏教のお寺は荒野や草原にあるという勝手なイメージあって、こんな感じで日本的に現れちゃうと親近感ありすぎて逆に違和感を感じる。けどこれは偏見かしら。本堂までジープロードが付いているけど、なかなか参道の雰囲気いいのでジープではなく徒歩移動をお薦め。
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本堂。
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そしてチョルテン。すごい巨大。
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タシディンからラバングラ(Ravangla)は一旦標高600mの谷まで降りて橋を渡る。ここから2100mまで登り返しです。後で気付いたのは、Ravang-La、つまり「ラバン峠」と言うわけで、峠に位置する街まで登り返しというわけです。
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おとつい登って行ったレグシップ(Legship)からペリン(Pelling)までの登り道が見渡せる。なかなか写真には収まらないけど。本当に山のてっぺんや中腹に家がある。どうやって周りの集落と行き来しているんだろうか、不思議でたまらなかった。
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バングラ手前にあるボン教の寺。シッキムでは唯一のボン教の寺です。素朴な雰囲気。
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バングラ到着〜。といっても雲の中。ここが南部シッキムを東西に分けるピークでもあって、ここから東は、西よりもどちらかというと都会です。東の人達は西シッキムの人達よりなんとなく擦れてる感じがするのは気のせいなのかどうか。
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バングラからシングタム(Singtam)へはガッツリくだって結局標高は300m。中腹の畑では、ビニールハウスのようなもので栽培している集落もあって、割と生活水準が高めな印象を受けました。シングタムはガントクへの幹線道路の途中の街で、すごい喧騒。しかもすげぇ暑い。我慢出来なくてバー(地元の発音では「バール」)でビール1瓶空ける。このビール、かなりきつい。一瓶でフラッふらになった…。
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翌日。最終目的地ガントク目指して、チャリを漕ぐ。幹線道路は交通量が激しそう(事実、帰りのバスで実際に交通量おおいのを確認した)なので、一旦ラバングラに2kmバックし、ルムテク(Rumtek)に向かう山道を選択。あんまりこの道にくるチャリ、というか外国人もいないらしくて、学校ぬけて追いかけてきた小学生が近所のおばちゃんに怒られるとか、道を聞いたじいちゃんの家に引き込まれてウイスキー飲まされるとか、ようやく旅行してる感じが出てきた。でもチャリもあと少し。
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棚田(作っているのは米ではないかもしれない。調査不足…。)の広がる素朴な風景はこの土地ならではです。
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ソン(Song)〜ルムテク(Rumtek)間。何気に崖下まで1000mあります。というかこのルート、ホントになんにもない。
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ルムテク到着。ここは、ガントクからの観光ルートになっていて、レストランとかも一杯あって若干拍子抜けです。
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ルムテク・ゴンパ。入口でパスポート検問があってがっちりしているけど、中は至って普通のゴンパ。厳かな雰囲気です。このあたりのゴンパは地元に根差していて、しかも真面目な人が多い。日本で神社にお参りするのとは本気度がかなり違う。
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ようやくガントクも見えてきた。遠目から見ると要塞みたい。
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一足飛びにガントクに向かいたい気持ちを抑えて、更に足を伸ばしランガ(Ranga)にある Lingdum ゴンパ。1998年に作られたゴンパとのことで遠くから見ても相当目立ち、かなり巨大です。内部ではしきりに太鼓と笛を打ち鳴らしてかなり賑やかでした。雰囲気ではルムテクのゴンパに軍配は上がるが、迫力で行けばこちらの勝ちか。
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さてようやくガントクの近くまで来た。下からガントクを眺めて撮ったところ。ガントクは麓から400mもあり、街自体が斜面の中腹にあって、坂が激坂ばかり。チャリにとってはなかなかに殺人的です。それでいて車が多い、舗装がいい加減と来ており凄まじい。
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スコールにやられる前にバー併設のホテルに飛び込んで、無事ゴール。バーでビール飲みつつ、意味不明なネパール語を駆使して騒いで打ち上げ。写真は翌日の朝撮ったガントクの「マハトマ・ガンジー通り」の様子。ここまで見てきたシッキムの山並みからは全く想像もつかない素敵なショッピング通りでした。
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坂ばかりの旅だったけど、色々出逢いあり発見ありで、充実のGWでした。チャリ旅は、もうこれでおしまいかな…。