河口(Lao Cai)→Sapa→Phong Tho (9/27〜28)


なんか書いてるうちにだんだん悲しくなってきたけど…。まあ続けましょうか…。

バスで到着した河口は、陸路でベトナムまで越えられる国境の町*1。中国側で一泊して、ベトナムへ国境を越えるのは翌日の朝でいいかな、と思って翌日来てみたら、この混みよう。びっくりした。台車に詰めるだけ荷物を中国側で積み込んでおいて、ベトナム側に持って行こうとしているベトナムの方々。
彼らと一緒に「自転車専用」ゲートを通過したら、後ろからすごい剣幕で煽られた。怖い怖い。ちなみに、自転車は中国ベトナム国境の橋を漕いではダメで押して行かないといけないのだそうで(怒られた…)台車に積みこんだ荷物は、すべて「押し」でベトナムまで運んでいきます。およそ500mくらい。大変な作業です。
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ベトナム側から中国・ベトナム国境を望む。左の奥に見える白いピラミッドみたいなのが河口(中国側)、中央右の茶色の建物がラオカイ(Lao Cai; ベトナム側)の入国審査の建物。手前に流れているのは、元陽の手前で越えた元江(Song Hong; Red River)です。ついにベトナムまで来たね。
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ラオカイからサパ(Sapa)まで1500mくらいの登り。ガイドブックには単なるアプローチみたいにしか書いてないのですが、途中から棚田が非常にきれい。中国でも見た黒基調の民族衣装を着た女の子も出てきました。国境を越えてつながっているものを実感する旅。
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サパの宿に泊まって、あたりの集落をうろうろ。本当は、トレッキングツアーに参加して、少数民族の村を訪れるのが一般的らしいのですが、サイドバックを外してチャリで探訪。でもさすがに集落へのアプローチはほぼ登山道で、雨にぬれたトレイルはドロドロになっていたので、チャリで回るのは断念して、遠目から景色を撮るのに集中することにした。写真は、ラオチャイあたりの風景。
サパは、欧米人向けの観光地でありながら、こういう素朴な景色が楽しめる希有な土地です。この後、山岳地帯の奥まで踏み込んだのですが、このあたりの景色が一番きれいだった。ただの観光地じゃないってことらしい。なるほどね。
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翌日。サパから西側の峠を越えていきます。写真は、峠の手前にあるタ・バック(Tha Bac)という滝。結構豪快。
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峠は2500m近くもあるのですが意外にあっさり越えて、西側へ。ビンルー(Binh Lu)までの下りもとてもきれい。あんまり期待してなかったのでこの景色は意外でした。写真で見えていない奥の方まで棚田が続いていました。
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ライチャウ(Lai Chau)までの登り。この後、フォントー(Phong Tho)まで上り下りの繰り返し。素朴な風景が続きます。ベトナムの人はみんな陽気。チャリを見るとみんな嬉しそうに声をかけてくれる。少数民族の女性たちは稲刈りしながら「ハロー」って。
途中の食堂でフォーを食べたら、食堂のおばちゃんが炊飯器ごとご飯を持ってきて、残り汁にいれてくれた。「たっぷり食べて漕いで行きな」ってことらしい。みんなチャリ好きだね。単純にうれしい。
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ライチャウへの下り。奥の方の山がボコボコしているのは、石灰岩が削れてできた地形なのだそうで、このまま海の方に沈んだのがハロン湾の奇岩、とガイドに書いてありました。まあそれだけに道も起伏が激しい。街から街が基本、峠越え。
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ライチャウからフォントー(Phong To)方面への下りの直前。この後がっつり川まで下ります。
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フォントーから地図には記述のないムオンソー(Muong So)という集落に向かって川まで下る。向こう側に見えている山の裏は中国になるのかな。それくらい国境まで肉薄しているエリア。ちなみにこの川は地図が間違いじゃなければ、中国ではバナナを育てていた老勐河の下流だったりします。ただいま〜。
この辺まで来るとさすがに英語も怪しくて、つたないベトナム語で宿交渉して何とか一泊。信じがたい田舎に来たもんだ。
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*1:金水河鎮にも国境ゲートがあり、こちらは外国人は無理らしい。「いけるよ!」と言ってくれた地元の人もいるのだけど、チャリで行って追い返されたら面倒なのでやめておいた