ダージリン〜ペリン(4/30〜5/1)

2012西ベンガル〜シッキム 目次
■ 4/30 → レグシップ(Legship)

いよいよシッキム入り。シッキム入境にはパーミットが必要。シリグリかダージリンで平日にパーミットがもらえるのですが、スケジュールの都合上、土曜にシリグリに着いてしまったので、月曜の午前を使ってダージリンでパーミットを取ります。
ダージリンでのパーミットの取り方は若干ややこしくて、まずダージリン市街にある外国人登録のオフィスで申込用紙を書き、一旦承認を得たあとで、街の北西外れにある Office of District Magistrate でパーミットを貰います。写真がその場所。
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事前に調べた話では、パスポートの写真部分のコピーが3枚必要で、発行に一時間半くらいかかるってな話だったのだけど、実際コピーは不要、発行も5分でやってくれた。この手続きもかなり形式的になりつつあるっぽい(というか、かなり投げやりな感じの対応だった…)。ちょっと入るだけなら、パーミットなしってことにしてくれたら、色々楽ちんなんだけど。

ダージリンから真北方向には、Google Maps でも道が描いてないのですが、North Pointと呼ばれるダージリン北外れのポイントから下り坂があり、ジョレタン(Jorethang)方向に抜けられる。この分岐、すごいわかりにくくて行きすぎてしまった。でも行きすぎた場所が非常に茶畑のきれいなところ。観光コースにもなってました。
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あわてて North Point まで戻ってジョレタンまでの下りに突入。
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この下り坂の勾配が半端なくて、一部18〜20%相当の下りがあります。マジですごい。特に標高1000m以下の道の荒れ具合がひどい。この道、登りに使うのは無理だろうね。景色もものすごい。
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下り坂で分岐が現れる度に、地元の方に声を掛けてみる。「ナマスカール! ジョレタン、カハン・チャ(どっち)?」
さすがにこんな道に現れるチャリもいないのか、一瞬「んなあほな!」という顔をされるのだけれども、大抵の場合ものすごい親切に案内してくれて、あっちだこっちだと指示してくれる。途中「真っ直ぐいくと道ガタガタだけど、真っ直ぐがお薦め」と言ってくれた彼らは、MTBの楽しみのなんたるかを知っていたに違いない。ナイス。

茶畑が斜面にへばりつくように広がっていて、ダージリン市街地よりも素朴な農村の雰囲気があり、なるほどダージリンのブランドを支えている感じがします。写真に写りこんでいるのはジョレタンに向かっているジープ。下りの最中ずっと追いかけっこしてました。
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標高2000mのダージリンから、350mのジョレタンに降りてくる。気温も一気に高くなる。食堂で焼飯を頂く。その食堂とマスターさんと自転車と。娘さんが日本のホテルで働いているとの話だった。「6月にも日本に娘に会いに行くんだ!」といってたのは、ほんとの話だったのだろうか。メールアドレスだけでも聞いとけばよかった。
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川沿いはひたすら発電目的のダム工事の連続。道路もボッコボコですが、この辺りの産業を支えているみたいです。ここに限らずシッキムの川沿いはどこもダムなどの工事が凄くて観光地という感覚からは離れたものがあります。
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シッキムの人達は、こういう川沿いにすめばいい感じがするのに、実際には山の高い所を選んで住んでる傾向があります。川沿いは地形があまりに険しいので切り立った渓谷になりがちで耕作地も確保しにくいし、水も引き回しにくそう。むしろ山の高い所の方が土地を確保でき農業しやすく日当たりもいいから、みんな高い所を選んで住むんだと思う。理由はそれだけじゃないんだろうけど。雲南の山中と何となく似てる感じがした。

この日の宿泊地・レグシップ(Legship)ここで翌日の登坂に備えます。Pelling, Tashidingといった西シッキム観光の入り口ですが、大抵の車はここを通り越してしまいます。なのでホテル以外、特になんにもない。ホテルの対応も何となく面倒臭そうな感じ。
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■ 5/1 → ペリン(Pelling)

翌日、宿の外でジープ待ちしてたチャリダーアメリカ人お二人。
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pelling, yuksamとまわって、Tashiding から降りてきたとのこと。お、まさしく同じコースを行こうとしてるのだけれど。
「pelling までチャリでどのくらいかかった?」
ジープに乗ったわ。あなたもそうした方がいいわよ。」
「え… マジで…」
そんなわけで、今日もLegshipでジープ待ちしているという話。ははぁ、そうでしたか…。この辺りをチャリで旅する人達は、大体こんな感じでジープ移動してるっぽい。でもそしたらなんでチャリ持ってきたの?ってなりそうなので、Pelling まで漕いでみます。この辺はどっちが正解って訳じゃなく世界観の問題でしょう。たぶん。

じゃあ、がっつり食べとかないとね、というわけで宿の人が出してくれたのが「ベシ」という謎料理。汁だくの焼そば。B級グルメっぽいが意外とうまい。他の土地で出してくれと聞いたみたが、「ベシ」を知る人にはこれっきり会えなかった。
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勾配がすごいといっても7〜8%程度。Legsip の街が段々小さくなる。途中の街・ゲイジン(Gayzing)。ここでようやく1500m。チャリ大人気です。小銭がなくて途中で水さえ買えず泣きそうになってたが、ここには銀行もあって、慌てて両替した。食べる所もお店もたくさん。客待ちジープもたくさんいて圧巻です。
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ここからいくつか見所が出てくる。写真は、かつてのシッキム王朝のあったRabdentse遺跡。地味だけど雰囲気を感じさせるところ。
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すでにここで標高2000m。もう本当に山の上。なんでこんな山奥にシッキムの統治者がいたの? と日本人的な感覚でいくと首をかしげたくなる。地図だけではなかなかわからないけど、この辺りは標高が高いだけあって、周囲のほとんどの集落からこの辺が見えるので、威厳を誇るのに最適だったのだろうと思う。チャリでこの辺りをぐるっとまわったけど、ペリンやペマヤンツェの辺りはいつも視界に入ってました。
まあでも周囲より標高の高い所が他と比べて一段と賑やかなのもちょっと異様な感じがしなくもない。チベット仏教の栄えるところ、色々差はあれど、常に何かしらストイックな土地ばかり。

Rabdentseの近くにあるのが、チベット仏教ニンマ派の寺院で、シッキムでは最古のゴンパの1つ、ペマヤンツェ・ゴンパ(Pemayangtse)。ゴンパの中は3階建てになってて、階段で登れるようになってました。たしかにすごい。
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ようやくペリン(Pelling)に到着。完全に峠で発展した街でここからのカンチェンジュンガの眺望は抜群です。
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翌日の朝、ヘリパッドから撮ったカンチェンジュンガの山並み。素晴らしいね。
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シリグリ〜ダージリン(4/28〜29)

2012西ベンガル〜シッキム 目次
デリー空港からインド国内線に乗って、ダージリン観光の起点となるシリグリ(Siliguri)に最も近いバグドグラ(Bagdogra)空港に着いたのが13時過ぎ。ここからチャリこいでも、日没までに最初の目的地・ガルション(Kurseong)*1に着けないのは明らかなのに、もう我慢出来なくて漕ぎ始めてしまう。いきなり初日から1400mの登坂です。なんでしょうね、仕事じゃ満たされないなんかでしょうか。

バグドグラ空港で輪行解除中。頼んでないのに手伝ってくれる人とか登場。どこの国でもこういう人、必ずいるよね。

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シリグリ〜ダージリンは、狭軌軌道の蒸気機関車(トイトレイン)が走っているのですが、一昨年〜昨年の大雨でシリグリ〜ガルション間で土砂崩れがあり、鉄道はガルション〜ダージリンの部分運行中。

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という話だったのだけど、地元の足となるディーゼル列車のみシリグリのあたりで運行中でした。この列車も残念ながら途中までしかいかないようだった。

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道路は、シリグリからダージリンまで鉄道に沿って続いてます。シリグリの北10kmくらいから登りになり、列車が登れる3%ちょいの勾配が延々と続く。土砂崩れがあったのは道路も同じで、しかも崩れているのは1箇所ではないようで、いろんな場所で「こっちに迂回しろ!」って教えてくれる。でもわざわざチャリで来る奴もいないようで随分珍しがられた。迂回路は基本的に勾配が急で、なかなか殺人的。

下の写真は、標高700m付近の迂回路から、下に見える鉄路を取ったもの。土砂崩れでごっそりレールがなくなっていて、そのまんまになってました。復旧工事してる気配もない。

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この調子だとこの区間の鉄道廃線もやむ無しといった感じでしょうか。一番迂回路が激しかったのはガルション手前の10km。鉄道は長い距離をかけて、ゆっくり山を登るのですが、迂回路はこの区間を直登するので、15%はあろうかという勾配が続いてました。ちなみにここで日が暮れてしまいナイトラン。

後で聞いた話ではこの付近、日没後に人殺しの強盗が出るそうで地元の車も夜を避けるとか。後で聞いてぞっとした。素直に空港からタクシー輪行すれば良かったね。

ガルション(Kurseong)で無理くり宿に飛び込んで翌日ダージリンを目指す。町の中を普通に線路が通ります。線路越しにお店が並んでいて不思議な光景です。線路に腰かけたり、車を駐車しちゃったり。家庭ごみを線路上で燃やしてる豪快なおばちゃんもいました。

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それにしても山の急斜面を鉄道と道路が並走しているのは圧巻。こんな所を鉄道通すとかすごいよね。かつてはこの線路を利用してダージリンの紅茶が世界各地に運ばれたのでしょう。歴史の重みを感じます。景色も物凄い。

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グーム(Ghoom)駅がちょうどガルション〜ダージリン間の峠にあたる駅。標高2100mだからガルションから700mアップ。きつい。雲の中でした。ダージリンに向かってここから下りになります。日の出を拝む観光地・タイガーヒルは、ここから更に山に登ったところにあります。

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グームから坂を下ったところにあるバタシア・ループ(Batasia Loop)ここで鉄道はループしてダージリン方向に一気に降りて行きます。

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ループを蒸気機関車が通らないか待ち構えていたけど、結局なかなか来なくてチャリで進んだら、ちょうどその公園の下でトイトレインと通り過ぎた。おしい…。
聞いていた通り、ちっちゃい機関車でした。このちっちゃい汽車が、今まで登ってきた区間を登って来るのかと思うと、相当な頑張りやさんです。フォルムがかわいいだけじゃなくて、景色と本当によくマッチしてる。

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ダージリン遠景。ほんとはこの背後にカンチェンジュンガが見えるらしいのだけれど、全く見えず。けれどあとでシッキムに入ってからその姿に感動しました。

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*1:Google曰く「クセオン」らしいのだがこれは明らかな誤り。Wikipediaには"Khar-syang"となっているのだが、地元の人の発音ではどう聞いても「ガルション」にしか聞こえなかった。あまり一般的な表記でないかもしれないけど、これで通してみます。

2012西ベンガル〜シッキム自転車旅

2012年のGWを使って西ベンガル〜シッキムの山中をチャリで廻ってきました(4/28〜5/5)。シッキムは特別許可のいらない南半分をメインに回りました。
sikkim

■ 目次

  1. シリグリ(Siliguri)〜ダージリン(Darjeeling)
  2. ダージリン(Darjeeling)〜ペリン(Pelling)
  3. ペリン(Pelling)〜タシディン(Tashiding)
  4. タシディン(Tashiding)〜ガントク(Gangtok)

■ シッキムについて
ネパールとブータンに挟まれて中国側にポコッと飛び出たインド領がシッキム(Sikkim)。元々チベット仏教を母体とした独立王国で、政治的な経緯から今はインド領ですが、居住民の大多数が仏教徒という不思議ゾーンです。
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周囲の人達が色々流動した結果、モンゴロイド系の人達が多く住んでいます。さらにネパール語が共通語として話されています。日本人は顔付きから現地の方と同化してしまい「お前、ネパリだろ?」と聞かれることもしばしば。この傾向はダージリンあたりの西ベンガル高原地域まで大体おんなじ(上はDarjeelingの手前での写真)
食文化も独特で、特にインド他地域では基本NGの飲酒がシッキムではオッケーです。シッキムだけのビールもあるし、バーも多数あります。道端に朝から飲んだくれているじいさんもいます。食べ物としてはモモ・チョウミン(焼きそば=炒面)などネパールでもあるものがいくつかあり、「あれ?ここはネパール?」という感じがどことなく漂う。
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平均標高が高いので割りと涼しめ。日本の山と植生が近くてインドっぽくない不思議な感じ。インド各地から観光客が涼みにやってきます。地図上ではかなりの「僻地感」があるのですが、場所によってはゲストハウスなんかも過剰なくらい充実してて意外な感じがしたものです。帰りの飛行機で一緒になった日本在住インド人研究者曰く、「日本でいえば箱根とか日光だよね」とのことで(若干誇張あるけど)まあ言い得てるのかなと。なので割と安心して旅行できます。

■ 地形
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シッキム南部〜ダージリン(Darjeeling)周辺は川沿いの標高が300〜500m程度しかないのに対し、メイン居住地が1500〜2000mにあります。なので街の間の移動が基本的に峠越え・谷越え。チャリでの移動はこの標高差を見越しての移動が必要。
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どうしてだか、周りより標高の高い峠を中心として街が発展している傾向があって、この辺りの文化はこの地域にかなり特化した特徴に感じました(上の写真は、中央だけでなく左上隅の遥か遠くの峠にも注目!)
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地元の人達は乗り合いジープを使って移動していて、変なところに行かない限りジープ交通網を使って不自由なく移動できます。チャリはいらんのではないかと思うことも結構あって。大抵のチャリダーは、登り勾配をこのジープに載せてクリアしてるっぽいです。自分の中ではジープは反則技なんで、すべてチャリ漕いでクリアしたのだけれど、なかなか大変な目に遭った。というわけで素直にジープ利用をお勧めします。

■ 装備
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サイドバック+登山用ザックを、以前ヤフオクで買ったMTBに付けて移動。一昨年の雲南ベトナムとおんなじスタイル。今回はシュラフ・マット類は持っていかず。観光地なので宿は大概の町に様々なランクであるのでトレッキングにでも出ない限りシュラフ系は不要です。今回はルート記録用GPSにOregon 450を持参。

■ 参考文献・情報源
Lonely Planet の NorthEast India が大変参考になります。Indiaの北東地域抜粋版というだけですが、この地域を回るのに十分です。

Lonely Planet Northeast India

Lonely Planet Northeast India

結局この地域の地図で一番参考になったのは、Lonely Planetのガイド中に記載されていた地図だったりしました。小さなサイズでいい加減な様に見えてかなり正確。現地でいろんな地図見ましたが、いい加減なものが多くて全然ダメ。例えばDarjeeling〜Jorethang間の道路はGoogle Mapsでも記載がないのですが、唯一 Lonely Planet の地図に表示があります。地図だけではなく、パーミットの取り方やマニアなゴンパの歴史的経緯とかも書いてあって、とにかくすごい本。相変わらず難しい英語なんだけどそれを差し引いても使いどころはかなりあると思う。

ネットの情報では、インド旅行の定番indiamikeの掲示板が参考になります。特にシッキム・パーミットは状況がコロコロ変わるので、事前に調べておいた方が無難。

共通語がネパール語とのことで、指さしネパール語をおまけで持っていったらこれがなかなかに使えて面白かった。ネパール語は以前ネパールトレッキングでいくつか教えてもらったのですがその復習も兼ねて。もちろん英語だけで不自由はありませんが、ネパール語を話す観光客はあんまりいないらしく、その分だけ相当に喜ばれます。それがきっかけで酒をもらったことが2度ほど。楽しい。

旅の指さし会話帳25 ネパール(ネパール語) (旅の指さし会話帳シリーズ)

旅の指さし会話帳25 ネパール(ネパール語) (旅の指さし会話帳シリーズ)

青梅高水山トレイルラン2012


最近はスマフォ利用がメインなんで、あんまりPCを家で使わなくなってしまったし、行動もややパターン化してきたので、ブログの更新もややサボり気味…。めげずに1週遅れでトレラン報告。

トレランは一昨年の磐梯山以来。青梅高水山の30kは確か3年ぶり。去年も出ようと思ってましたが、最近はハセツネ30kと合わせて人気高くて、すぐに締め切りになってしまっていたのでした。同じ感じで年末のみたけ山トレランも出れず仕舞い。今年は忘れずにエントリーしていきます。はい。

前日は電車が各所で運休するような激しい風雨だったのですが、当日はきれいに晴れて、路面はおおむねドライ。KFC代表の大西さんの挨拶では、大会始まって以来の暖かさだと。とはいえ4月初めのトレランだけに、ちょっと暖かい方がむしろ走りやすかったりします。心配なので、水はちょっと多めの800mlほどをハイドレーションのリザーバに入れてスタート。

今年から、荷物預け場所である公園をスタートして、同じ場所にゴールする設定となり、最近切り開いたと思しき林道を経由して、いつものトレイルに合流するルート。ゴール後に預けた荷物を受け取るために急な階段を上り下りする必要がなくなり、有り難い変更ではあるのですが、しかしこのスタート直後の林道が狭い…。スタート後からいきなりの大渋滞。「でも、まぁ、この程度なら、なんとかなるかな」なんてあきらめの声もちらほら。

3月のハーフマラソン以降少しはロードの距離を踏めたので、前回は80分もかかった榎峠を60分で通過、常福院も90分で通過といい感じ。常福院でお守りをもらって、トレイルから下りてきたところの成木の集落エイドで、オレンジ2つと梅干しをゆっくり頂いてお礼を言う余裕もあって楽しめた。最後までオールスポーツのカメラマンにガッツポーズ決め続けたりして。トレイル練習はゼロでもロードの距離が大事だねと感じた瞬間。でも最後の林道でごっそり10人くらいに抜かれる。無念。写真は高水山常福院にて。

結局3:08でゴール。前回から30分も改善。高水山サブスリーはまたの機会にお預け。今回走ってびっくりしたのは女性ランナー達のレベルの高さ。信じられないスピードで抜いていって前の方に消えてったあの女性ランナーは普段どんな練習をしているのだろう。

ちなみに完走賞はサングラス! しかもかっこいいし! 有り難く使わせていただきます。

熊谷さくらマラソン2012


初めて出るハーフマラソン。3/18。確か3年くらい前にも申し込んだのだけど、あまりのオフトレのサボり具合にドタキャンしたのでした。あの時は3月の走行距離が20kmだったけど、今月も30kmしか走れてない…。といって泣いてても仕方ないので、泣き言いわずに無理くり走ってきた。
ハーフマラソンのコースは熊谷運動公園から熊谷駅まで走って、高崎線沿いにくるっと回って運動公園まで帰ってくる21.1km。コース図には荒川沿いに満開の桜の絵が描いてあるけど、ちょっぴり寒いこの時期に満開な訳はなくて、つぼみにもなっていない桜たち。中間地点までは市街地の狭い路地をシューティングゲームのように右へ左へ。なかなかのトリッキーなコースを攻略すると、市街地の公園に、あるいは熊谷駅の交差点に、突如現れる熊谷祇園会の祭囃子。街に響く太鼓のリズム。沿道の応援はやや平均年齢高めで、ばあちゃん達の応援になごむ。北関東っぽいなぁとかいうと怒られちゃうのかしら。
しかしそこは北関東らしく全般的に平坦なコースでとても走りやすい。高崎線を2度アンダーパスするポイントが苦しいが、苦しいと言えばそんなところくらいか。給水も1kmごとにある距離表示も、大会規模の割に親切で素晴らしい。ここはさすがにランナーズ100選といったところか。
いや、こんな素晴らしいコースを練習不足で本当にごめんなさい。言い訳させていただきますと、もうこれ以上は仕事は受けられませんといっているのに、提案書書いてねとか言われてしまい怒涛の一ヶ月でした。山場を脱したとはいえさすがに練習不足は否めなくて、苦しい21.1km。そうでなくてもモチベーションの低さはどうしようもない感じ。
19km地点の給水で馬のかぶり物したランナーにあっさり抜かれた時は泣きそうになってしまったが、ゴールが近づくにつれて増えてきた熊谷の熱い応援に支えられてゴール。ネットタイムで1:40。全体にほのぼの感が貫いていて、いい気分転換でした。ありがとうございました。オフトレはボロボロな感じですが、少しずつ戻していかないと。

カーフマン南関東ステージ 2012


初めてデュアスロン大会のカーフマン南関東ステージに出場しました(2/5)

オフシーズンのボケ防止のつもりだったのですが、結論から言うとなめすぎて大惨敗しました。もうあんまりにがっかりで何か書くのも悔しいのですが、一応敗戦の弁を。参考になりましたら。

初めて来る東扇島。初めてだけにどんな服装で出ればいいのかもさっぱりわからない。とりあえず、耳まで隠れる帽子とネックウォーマー、上半身はブレスサーモ+レーサージャージ、さらにスタート直後はウインドブレーカー、下半身はくるぶしまであるレーサーパンツを着て行ったけど、ちょっと着こみすぎで暑かった。スタート直後はちょっと寒いくらいが正解かもしれない。

そんな恰好でスタート。第1ランでは、カメラマンにガッツポーズする余裕もあったのだが、やや突っ込みすぎたせいか5km6周回のバイクでは3周目で完全にばててしまい、5周目には足を攣ってしまった。ここで、100人以上にごっそり抜かれた。もうこれはリタイヤかなと思ったけど、何とかこらえて第2ランへ。何とか30〜40人抜き返したものの、ほとんど挽回できなくてガッカリのゴール。結局2時間弱もかかった。大惨敗。

オリンピックディスタンスのトライアスロンも何度か出ていたつもりだったけど、感覚としては距離が短いはずのデュアスロンの方が遥かにきつく感じる。ハーフマラソンよりもきつく感じた。バイクも30kmしかないので余裕かまして補給省略したら、完全にばてた。補給は馬鹿に出来ない。第1ランはどの選手もペースが速いのでだまされるが、明らかに後半に負荷がかかるので、前半抑え気味に入った方がいいかもしれない。

1月はラン練習が80km、バイク練習はゼロ。こんなんじゃ惨敗するのも当たり前。もうとにかく反省中。精進します…。

気象予報士 受験3回目(平成23年度 第2回)

気象予報士試験、通算3回目。1回目で学科は合格していて、学科免除となる最後の回。今回落ちたらまた学科からやり直し。頑張らないと。というわけで受けてきました。少しは経験値あがって、過去問も割とやったので、すこしは感想らしいものもかけるかしら。調子に乗って色々書いてみますが、間違ってたらごめんなさい。

今年の実技はどうやら2010年からの出題らしい。おなじみの温帯低気圧は今年は出題なし。
実技Iは2010年12月31日の冬型の気圧配置からの出題。山陰で記録的な大雪になり、境港あたりでは係留してあった漁船に雪が積もり転覆したりしたのは記憶に新しいところ。問題の方は、JPCZを風のシアから分析した後で山陰での降雪との関連をチェック。山陰地方の上層に暖かい空気が入り込んだために雪の密度が上がったということを降水量・降雪量から計算するもので、なるほど重たい雪が被害を大きくしたのねという、後から考えると非常に勉強になるお題。しかし、ちょっと計算量が多くて時間が足らなかった…。他の方々もおのおの苦しんでいた様子。終わった後で「意味わかんねーよ、この問題」とか色々悲鳴が。ちょっと盛りだくさんな実技I。
と書いてから、シアラインを途中までしか引っ張ってないことに気がついた。JPCZにとらわれすぎた。あほか…。

実技IIは2010年8月に接近した台風4号でいいのかな。台風の接近と同時に寒冷低気圧が同時に接近し、さらに四国の南に天気図に現れない渦が現れるという非常に珍しい事例。ちなみに前回台風が出題されたのは第33回の実技I(自分が受け始めた前年の試験)で、この時の問題も台風と寒冷渦のセット。問題集にも「珍しい事例」と書いてある。「え、8月の台風っていつのだろ?」と思ったくらいでほとんど記憶もなくて、顕著な被害が出た事例というよりは色んな課題を出しやすい出題者側に都合のいい事例を引っ張ってきたというのが正しいのかな、というのは言いすぎですか。当方東京在住で、この年の夏は「ただただ暑かった」という記憶しかなく、こんなことあったっけ… という感じ。問題は一部出題意図がよくわかんないところがあったけど、設問数としては適量か。

ちょっと問題数が多い実技Iと、やや事例として変化球気味の実技IIの組み合わせで、今回は平均点低めか。なんとか7割は取れた気がするので、ボーダーが70%を下回ってくれたらなんとか活路はあるかも。たのむよー。

いずれにせよ比較的近年の事例から出題されるという最近の傾向は健在で、今後来るとすれば2010年の奄美の豪雨とか、2011年の台風とか、それこそ現在進行形の豪雪被害は要チェックかもしれない。なかなか受からないのは悔しいが毎回色々勉強になる試験だったりします。

皆様、お疲れ様でした。

【追記 2012/03/11】落ちました…。またリベンジします。